●ベスト・アメリカン・ミステリ ジュークボックス・キング

ベスト・アメリカン・ミステリ ジュークボックス・キング
The Best American Mystery Stories 2003
マイクル・コナリー&オットー・ペンズラー
Michael Connelly & Otto Penzler
古沢嘉通他訳
ハヤカワ・ポケット・ミステリ
まえがき オットー・ペンズラー 序文 マイクル・コナリー ジュークボックス・キング ダグ・アリン 百科事典 クリストファー・チャンバース 掏摸日記 クリストファー・クック 君去りしのち ジョン・ペイトン・クック 人質 ジェイムズ・クラムリー 嘘をつけば、死 オニール・デ・ノー 宝石商 ピート・デクスター 悪党ー意味不明作用と自我の(脱)構築 タイラー・ディルツ 戦争と死は背中合わせ マイク・ドゥーガン リチャードの末裔 ブレンダン・デュポイズ 新しいメイド エルモア・レナード 懺悔 ロバート・マッキー ラベンダー ウォルター・モズリイ 頭蓋骨 ジョイス・キャロル・オーツ 哀願する死者の眼 ジョージ・P・ペレケーノス とどめの一撃 スコット・フィリップス うろたえる女優の事件 ダニエル・スタシャワー ホーム・スイート・ホーム ハンナ・ティンティ 野焼き スコット・ウォルヴン 秋の記憶 モニカ・ウッド
編者も変わると品揃えも変わる。
アンソロジーの醍醐味を味わえる一冊です。
前回はジェイムズ・エルロイを迎え、今回はマイクル・コナリーをゲスト編者に迎えての全20作品です。
意識的なものもあったのかもしれませんが、ボッシュを彷彿とさせるような作品はなく短編ならではのスタイルの作品が集まりました。
気になったのは、
百科事典 クリストファー・チャンバース
掏摸日記 クリストファー・クック
嘘をつけば、死 オニール・デ・ノー
悪党ー意味不明作用と自我の(脱)構築 タイラー・ディルツ
新しいメイド エルモア・レナード
哀願する死者の眼 ジョージ・P・ペレケーノス
「掏摸日記」などは読みながらニヤニヤしたり、「嘘をつけば、死」ではラストで吹き出したりとこのあたりは見知らぬ作家の作品だったのですが、楽しめました。
他にも翻訳があればいいのですが、あまり日本では紹介されないタイプの作家さんのようです。
このアンソロジーはアメリカ人もしくはカナダ人の作家が発表した短編から選んでいるものなので、舞台はアメリカのものが殆どですが、多民族国家なんだな、と改めて感じる作品も多かったですね。
大御所の作品、新人の作品、ダシール・ハメット軍曹が出てきたり、シャーロック・ホームズ役の役者が謎を解いたりと趣向を凝らしたものもあり、一作一作味わいが違っているのも良かったかな。