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2011年03月31日

●悪魔はすぐそこに


悪魔はすぐそこに
Devil at Your Elbow
D・M・ディヴァイン
D.M.Devine
山田蘭 訳
創元推理文庫

ハートゲート大学の数学講師ピーターは、横領容疑で免職の危機にある亡父の友人ハクストンに助力を乞われた。だが審問の場でハクストンは、教授たちに脅迫めいた言葉を吐いたのち変死する。次いで図書館で殺人が起き、名誉学長暗殺を仄めかす手紙が舞い込む。相次ぐ事件は、ピーターの父を死に追いやった八年前の醜聞が原因なのか。
クリスティが絶賛した技巧派が贈る傑作、本邦初訳。

ディヴァインの得意な閉鎖的な人間関係の中での事件です。
本格ミステリに分類されるかと思うのですが、ヒロイン(ルシール)の存在がなかなかいいアクセントになっていてありきたりな感じはあまりしません。
孤高のヒロインというのも書かれた時代と場所を考えるとなかなか興味深いですよ。

もちろんもう一人のヒロイン、カレンも魅力的ですね。ディヴァインは三人称多視点を使って描いているのですが、カレンの揺れ動く心なんかは共感できるものがあります。
探偵役のグレアムとのもどかしい感じなんか、60年代の時代感もあって照れくさくなるほどです。

一見、事故死に思えたハクストンの死がやがて殺人であったことが判明してから、次の殺人が起こり、果ては脅迫文まで届き、事態は緊迫していきます。
このストーリーの流れの中に犯人を特定するヒントが出てくるのですが、これはちょっと難しいですね。原文だったら違ったかもしれませんが。

読み終わったあと、題名が上手くつけられていることに気が付きました。
このタイトルは上手いなぁと思いますね。
なんたって、うっかりダブリ買いしちゃったぐらいですから(;ωノ|柱|。。。

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