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Darkest Fear

desember 29, 2004 | About Mystery

ウイニング・ラン(ハーラン・コーベン Harlan Coben)
早川書房 文庫

マイロンの前に洗われた元恋人のエイミーは、病気の息子を助けてほしいと懇願した。遺伝性の貧血症を患う息子には骨髄移植が必要なのだが、手術を前に骨髄提供者が謎の失踪を遂げたと言う。
突然の依頼に戸惑うマイロンに、さらに彼女は衝撃の告白をする。
「子供の父親はあなたなの」
死の淵に立たされた我が子を救うべく、消えたドナーを追うマイロンは、やがて悲しき真実にたどりつく・・・・・感動のシリーズ最高傑作。

ついにマイロンは父親になる。イヤ、なっていた。
中だるみ気味をびしっと引き締めるべく、徹底的に主人公をイヂメ抜くシリーズもいよいよ第7作。正直期待をしていませんでした。

が、面白い。

「目的と手段」の相対的な関係を問い質すウィンとマイロンのやり取りを横糸にしてストーリーは進むが答えはなかなか見つからない。さらに、利己主義をどこまで受け入れるか、と言うことまで絡んでくる。いつになく哲学的な二人。
そこに何があるか、によって答えは常に変わっていく、そのことを受け入れて人間は生きていく。
哲学的なメッセージも家庭的なメッセージに置き換えれば誰にでもなじみやすくなる。

その分作家はより難しい道を歩まなければならない。ジレンマを引き起こすターニングポイントになる作品。


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